白鳥の星 |
掲載 |
「小学二年生」昭和43年六月号 |
頁数 |
扉+広告+15p. |
総コマ数 |
77 |
舞台 |
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時期 |
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梗概 |
大空先生の教室を訪ねてきた秋山かおり夫人は、交通事故がもとで引退した元バレリーナだった。夫人の面影にカンナは母の優しさを想う。家に帰ると、妹のあやめが「おねえちゃまにバレエを習わせてあげなきゃ、ご飯食べないわ」と訴え、母は不承不承カンナのバレエ教室通いを認めてくれた。それから一ヵ月、秋山夫人の娘の道子と仲良くなったカンナは、公園で一緒にバレエの練習をしていた。「明日私のお誕生日なの」「あら私も明日よ」…道子の家のお祝いに誘われたカンナに、母は友達の名前を訊ねる。「秋山道子さん。道子さんのお母様は、有名なバレリーナだった秋山かおりさんていうの」ーーこの言葉に母は大いに驚愕する。折しも、その秋山夫人は白鳥家を訪おうとしていた… |
扉絵 |
4色/「谷ゆきこ(原作・山下喬子)」/「★かなしいバレエまんが★」広告ページとの関連で折込式変形サイズ |
カンナと道子は同じ誕生日
[8] 「道子さんはおしあわせ…」
古風な少女小説風の語り口調。またカンナの育ちの良さのほのめかしも見える。
[26] パリ洋装店
秋山かおりの経営する店だが、その後「秋山洋装店」に名称が変更されている。
[52] 時間経過「カンナちゃんが、またバレエのおけいこにかようようになって、一か月ほどたちました」
[64] 「だめよ。バックジャンプはもっと高くとばなきゃ」
この一連の動作は「ジュテ・アントルラセ Jeté entrelacé」のようである。
何気ない場面だが、「カンナの得意なバックジャンプ」はその後の重要な伏線となる。
[69] 翌日がカンナと道子の誕生日
今回と次回で語られるカンナと道子の誕生日。
[68S2-IV]イントロダクションのコメントでも触れた通り、「カンナ」の命名は花の開花時期と誕生の季節に由来するものと考えられるだろう。その後、このエピソードの背景となる季節感は、その事を補強している。
[70]
[71] 「そのあくる日……」
カンナと道子の誕生日当日。
[74~75] 秋山かおりの名前を聞き動揺する母