69S2-VI (小二・六月号)

バレエ星
掲載 「小学二年生」昭和44年六月号
頁数 扉+見開きイラスト(かすみちゃんコーナー)+次号ふろく予告+本編17p..
総コマ数 67
舞台 花田バレエ団
時期  
梗概  
扉絵 4色/「谷ゆきこ」/かすみのポートレートのみで、タイトル・作者名以外の文言なし。

母からの手紙、しかしそこには罠が…

かすみちゃんコーナー

7月号ふろくの予告

これまでのお話

花田バレエ団で迎えた朝 [1~17]


[17~18] 時間経過

あれはママ…? [18~30]

[27] 人違い

心持ち目が小さく描かれた地味目の印象の母娘。

かすみに届いた手紙 [31~40]

手紙を書きかえるあざみさん [41~63]

[44~45] 母からの手紙

かすみちゃん、げん気ですか。
ママもアーちゃんもげん気です。 (*1)
かすみちゃんに、ぜひ話しておきたいことがあるので、三日四時に大川えきに来てください。

「ぜひ話しておきたいこと」が何かは、その後の作中では明らかにされていない。




母の伝えたかった事とは…

以降は立ち消えとなる『バレエ星』作中の謎のひとつだが、本回に続く交通事故エピソード(事故から退院まで)の期間 (*2)に母がかすみに伝えたかった事は何だったのか、想像してみるのも読者に残された愉しみといえるだろう。

遠隔地から東京に戻ってきたであろう母は、その後の掃除婦仕事の場面に見られるように、健康(特に心臓)の状態は決して良好とは言えない。かすみを花田先生のもとに預けて以降、遠い地で療養を続ける中で、医師から重大な宣告(余命)を受けた可能性も考えられる。「残された時間は、穏やかに、せめて家族そろって暮らせれば」「伝えきれなかった『バレエ星』台本のあれこれを、これを機会にかすみに話しておきたい」ーーそのような想いのこめられた母の報せだったのではないだろうか… などと考えてみたりもする。

[45] 大川駅

待ち合わせの場所で架空の駅。その後の描写では、母とアーちゃんはホームでかすみを待っており、田舎の無人駅のような印象。




花田バレエ研究所の所在地

郵便物の宛先として作中に描かれるのは、本回[60]の千代田区と[71S4-IX : 53]の品川区の2箇所。いずれも東京都23区内で、後出場面の救急車にも「東京都消防庁」 (*3)とある。ただし、上記の大川駅や、かすみが駅に向かう途中の風景描写 (*4)など、都心よりは周辺の地域の印象を読者に与える。

[49] インク消し


[60] 宛名

「東京都千代田区」は掲載誌発行元の小学館の住所に由来するものと思われ、これを花田バレエ研究所の所在地設定として捉える必要はないだろう。
かすみの名前は「か寿みさ[ま]」とあるのみで姓が書かれていない。この時点ではまだ「春野」姓の設定が確定していなかったものとみられる。

[63] 母と妹との再会に喜ぶかすみ

このような全身で嬉しさを表現するかすみの姿は作中でも珍しい。

かすみは駅に急ぐ [64~67]


F2-Kasumi.png


  • 最終更新:2019-11-11 13:36:54

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