かあさん星 |
掲載 |
「小学四年生」昭和48年五月号 |
頁数 |
扉+12p. |
総コマ数 |
42 |
舞台 |
花園バレエ団/白鳥邸跡地 |
時期 |
|
梗概 |
目はまだ見えないながらも、かおるの励ましでバレエ教室に復帰したすみれ。レッスンの間、かおるは言葉通りすみれの傍で見守りながら一緒に練習する。バーレッスンでは、視力のハンディはあるものの、その分リズム感に正確さが加わったすみれの踊り。しかし、センターレッスンではまだバランスを取るのが難しいようで、他の生徒にぶつかってしまう。はては腹いせにすみれに肘鉄を喰らわせた生徒とかおるが喧嘩になりかけるなど前途多難な様相。見えない状態を克服するため、レッスン後も試行錯誤を続けるすみれとかおる。その帰り道に、建て直しが進んでいる白鳥邸の様子を見に寄り道するが、建築現場の不安定な足元で、すみれはつまずいて転んでしまう。その様子を見て手を貸してくれた女性ーーその人はすみれの探し求めていた母だった。 |
扉絵 |
4色/「谷ゆきこ」/「■かなしいバレエまんが」 |
視力のハンディを克服するための試行錯誤
☆ これまでのお話
★ 再びバレエの稽古に [1~21]
[2] 時間経過:花園バレエ団に復帰するすみれ
前回ラストからさらに数日~半月程度の時間経過が考えられるだろうか。
[4] 「うち、五年間バレエやってましてん」
物怖じしない性格が窺える。言葉の真偽はともかく、その後の描写では、とりあえず他の生徒たちについていけるレベルにはある様子。
[5] 「そやけど、うちへたくそでんねん」
しかし、ちゃっかり保険をかけて置く事も忘れていない。
[7] バーレッスン
すみれの後ろにはかおるが付き添っている。
[15] 肘鉄を食らわす生徒
擬音「ボイン」が使用されている。
[16~17] 肘鉄の子に食ってかかるかおる
直情的にすみれをかばう姿は、大人しく周囲への忖度も配慮していた東京のゆみ子とは対照的。
★ まっすぐ歩く練習 [22~33]
右に曲がる傾向があり、右利きのためか、あるいは弱視状態ながらも右眼の視力は若干良い状態なのかもしれない。
★ その時、手を貸してくれたひとは… [34~42]
[37] 「だいぶできてるわ。なでしこちゃんのおへやもあるかしら」
誤植。「なでしこ」は『まりもの星』(1972~4) の主人公の名前。
[38] 「やけた前の家より広いみたい」
白鳥社長が自宅再建にあたって間取りを広く取っている理由は、最終回で明らかになる。
[39] よろけるすみれと、彼女を助けに駆け寄る女性
偶然にもそこに通りかかったのは母だった。