かあさん星 |
掲載 |
「小学四年生」昭和48年八月号 |
頁数 |
扉+9p. |
総コマ数 |
34 |
舞台 |
前回続き/病院 |
時期 |
前回続き |
梗概 |
トウシューズを隠されたすみれ。更衣室に入って来たかおるは意地の悪い仕打ちに憤る。その帰宅途中、かおるが仔犬に気を取られた隙に、すみれは路上に飛び出してしまう。あわや車にはねられそうになったその時、通りがかりの女性が彼女をかばって、一緒に事故に巻き込まれてしまった。その女性は、すみれの母・良子だった。病院で意識が戻り、事故のショックで視力を取り戻したすみれ。助けてくれたのが母である事を知る。しかし母の容態は… |
扉絵 |
単色/「谷ゆきこ」/「☆かなしいバレエまんが☆」 |
すみれ、再び交通事故に…!
☆ これまでのお話
★ 生徒たちの意地悪にも負けず… [1~10]
[4] 「どうしたの、すみれちゃん」
この回から、かおるの台詞が標準語になる。
[7] 「知らんわ。くつが、かってに動いたんちがうの」
他の生徒の台詞は大阪弁のまま。
★ 犬に気を取られて… [11~21]
[11] 看板
「たにや」→作者名から。
[15~21] 路上に飛び出してしまうすみれと、彼女を助けようとする女性
ここでも母がすみれを助けることになる。偶然の連続は物語的には“御都合主義”と言えなくもないが、記憶を失った二篠良子のすみれに対する接し方が、常に身を呈して我が子を保護しようとする“母性”に由来するものである点にこそ留意すべきだろう。
本作が犬に気を取られた交通事故に始まり、やはり犬に気を取られての交通事故に終わるというのも面白い。
★ 視力を取り戻したすみれ、しかし母は… [22~34]
[25] 「あなたどなた」
交通事故による記憶喪失で始まった本作ゆえ、[71S1-II : 60]の母の台詞との類似に「今度はすみれが記憶喪失に?」と錯覚しそうな場面。
すみれは、事故のショックで眼が見えるようになった。